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2012年07月24日

きのこの雑学その4

こんばんわ。きのっきーです。

さて・・・昨日の記事の続きです。今日の記事は相当難しいので覚悟してくださいね^^

きのこの雑学その4

きのこの交配には交配元になる「親」の胞子が2組必要になります。

仮に「親A」と「親B」とします。

まずきのこがきのこになるには、菌糸が「二核菌糸」の状態になっていなければなりません。

「二核菌糸」とは「一核菌糸」が交雑する事で出来上がると言う事は以前の記事で紹介したとおりです。

なので「親A」は「親A1」と「親A2」と言う「一核菌糸」が交雑したきのこになります。もちろん「親B」も同様に「親B1」と「親B2」からきのこになっていますね。

「親A」「親B」から胞子を取り出すとそれぞれ「親A1」「親A2」「親B1」「親B2」の「一核菌糸」が出てくる胞子が採取できます。

この場合新しい品種を交配するには「親A1と親B1」・「親A1と親B2」・「親A2と親B1」・「親A2と親B2」の交配パターンがあります。

さて、昨日の記事では胞子を取り出すところまで書きました。

きのこの雑学その4

↑は取り出した胞子を水で薄めています。この試験管の中にはおよそ日本の人口と同じ位の数の胞子がいます。

そんな数の胞子を一つづつ掛け合わせていったら人生何年あっても到底足りないので(´゚∀゚`;)

おおよそ1000個位まで胞子を減らしていきます。そのやり方は簡単で順々に薄めていくだけです。

約100000000個から10000000個を取り出し水で薄めて1000000個取り出して・・・最終的におよそ1000個にします。

きのこの雑学その4

その1000個の胞子をそれぞれ100個~200個ほどシャーレ上に蒔きます。

そしてしばらく培養するとそれぞれ性質の違う色々な個性を持った「一核菌糸」が採取できます。

今回はここまでです。次回は培養が終わって「一核菌糸」を取り出すときに書きたいと思います。







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 富士きのこセンター

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Posted by きのっきー at 18:28│Comments(2)真面目なきのこの話
この記事へのコメント
ほぉ~(・.・;)

ずぼらなワタシにはとても無理な
地道な作業です・・・

すごーく勉強になります!

次回が楽しみです(^^)
Posted by するがの幸するがの幸 at 2012年07月25日 07:56
>>するがの幸さん

きのっきーもずぼらですよ^^これも教科書どおりの手順ではないですし・・・
Posted by きのっきーきのっきー at 2012年07月25日 14:34
 
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    コメント(2)